災害情報なら、まずはNHKデータ放送(dボタン)。その他の情報源3つ
災害情報って、どこ見ればいいの?
本記事は、そんな疑問・不安を持つあなたのために用意しました。
どうも、元防災担当の公務員ブロガー おとたま(@ototama46) です。
先日、こんなリツイートをしたら、いろんな方から、いいねをもらいました。
自治体は周知してたはずです。それをどう受け取るか、受け手の意識をいよいよ変えないといけません。
— おとたま@1馬力でお金も時間も心も豊かに (@ototama46) 2018年7月11日
台風なんかが来そうなとき天気予報は見るけど、避難情報とかってどこ見ればいいか、普段から気にしてないとわかんないですよね。
と言うより、ほとんどの人は普段から気にしてないですよ。
防災担当だったときに、いろんな人に防災情報の話をしても、そんなの知らないって答えが返ってきてました。
行政などは、過去の経験を教訓に災害にかかる情報を積極的に提供してます。
しかし、その情報の受け手の意識はほとんど変わっていません。
まぁ、行政側の情報の提供方法にも問題はあると思います。
西日本の大水害で被害が大きかった岡山県真備町も、過去に何度も洪水にあい、洪水ハザードマップを作って全世帯に配布していたそうです。
そして、浸水した地域はマップと一致していたそうです。
でも、洪水の犠牲者がでてしまった。マップが活かされなかった。
なぜか?
ニュース記事では市民は、こう言ったと書かれてました。
「そんなものあるなんて、知らなかった。」
知らせ方に問題があったのでは?と意見が出そうですが、知らなかったはずはないんです。だって、全戸に配布してるんだから。
自ら、与えられた情報を受け取らなかったんです。
災害情報はあらゆる機関から提供されています。
でも、逆に多すぎてどこを見ればいいのかわからない人もいるでしょう。
そこで、この記事では、まずは押さえておくべき機関と見ておくべき情報をお知らせします。
この記事を読めば、最低限の情報の入手法方がわかりますよ。
地域の避難情報・天気予報ならNHKのデータ放送で充分
なにはともあれ、まずはNHKですね。
それもデータ放送!
リモコンの「d」ボタンで出てくるあの画面です。
NHKのデータ放送はL-アラート(J-アラートとは違いますよ)という仕組みと連動しているので、気象庁が発表した気象警報や各自治体が発令した避難勧告などがすぐ表示されます。
※厳密にいうと、L-アラートに参加している機関・自治体の情報が表示されます。参加していない機関等の情報は表示されません。
台風が近づいてきていたりとか大雨の時とかNHKを見ていれば、警報や避難勧告、土砂災害警戒情報などの災害情報は十分入手できるんです。
しかも、NHKのデータ放送には雨雲レーダーの画像もあります。
その画像を見れば、大雨が近づいてきているかどうかイメージできますので、避難するかどうかの判断材料にできます。
テレビがあるのなら、NHKは有効な情報源ですので覚えておきましょう。
つぎは、やっぱり気象庁の情報
NHKのつぎは、やっぱり気象庁 Japan Meteorological Agencyです。
ただし、ホームページになるのでインターネットが使えない人は見ることができません。
でも、大丈夫!
気象庁からの情報もNHKで提供されています。最近はニュースでも気象庁の細かい情報を伝えています。洪水警報の危険度分布とか。
さすが、NHKです(みなさん、受信料を払いましょうね)。
ただ、気象庁のホームページは情報が多すぎるがゆえ、どこを見ればいいのかわからないと思います。
大雨関係なら洪水警報の危険度分布
大雨関係には2つ情報があります。
気象庁|大雨警報(浸水害)の危険度分布と気象庁|洪水警報の危険度分布です。
大雨警報(浸水害)の危険度分布は、ゲリラ豪雨や大雨による土地の浸水の危険度を表しています。
地下街などへの浸水被害の予想に活用できますが、普段から水がたまりやすい土地とかでなければ、それほど重要な情報ではありません。
洪水警報の危険度分布は河川の氾濫予想なので、こちらのほうがより重要です。
NHKでもよく使われていることからわかる通り、洪水に関する情報のほうが重要性は高くなります。
河川の氾濫にともなう避難勧告などは、ある程度大きな河川に対して設定されています。
平成28年の岩手県小本川の氾濫で多くの高齢者が洪水で亡くなりました。
氾濫した小本川は比較的小さな河川だったので、水位計が設置されておらず避難勧告などの基準が設定されていませんでした。
その教訓から、小さな河川でも氾濫の可能性を警告し、避難につながるように気象庁が提供を始めました。
近くの河川が載ってれば危険性を確認しておきましょう。
洪水は一旦起きると、短時間に広範囲で広がり、また長期間にわたりますので、情報だけに頼ることなく、近くの川が溢れそうなら早めに避難所へ避難しましょう。
土砂災害なら土砂災害警戒判定メッシュ情報
気象庁|大雨警報(土砂災害)の危険度分布は地方気象台と各都道府県が発表する情報です。
あくまで情報ですから、土砂災害の危険性が高まってるから気をつけてね!てきなお知らせです。
でも、多くの市町村は土砂災害警戒情報の発表を避難勧告の発令基準にしていますので、お住まいの地区に発表されたら崖などの近くの方は避難所への避難を検討して下さい。
なお、避難勧告や避難指示(緊急)は各市町村が発令します。気象台や都道府県には発令の権限がありません。
また、近くの崖などから、
- 小石などが落ちてくる
- 水(泥水)が流れてきている
- 地鳴りのような音がする
など普段と違う様子が見られたら、情報を待たずに自ら判断して避難して下さい。
すでに外が大雨のときは、外に行く方が危ないので、崖から離れた部屋とか2階といった崖から離れた場所に避難するのも有効です。
避難所情報は地元の自治体
避難所は都道府県ではなく市町村が開設するので、避難所が開いているかどうかは地元の市町村に確認するのが一番早いです。
また、まだ避難所が開いていないときに避難したい場合は、地元の市町村に相談すると近くの公民館などに避難させてくれますよ。
避難所は開いてないと行っちゃいけないわけではないので、危ないと感じたら積極的に避難しましょう!
空振っても大丈夫ですから、万が一に備えて避難しましょう!
なお、最近は防災情報をケータイなどへメールで送ってくれるサービスをしている自治体もありますので、お住いの自治体がやっていれば、ぜひ登録しておきましょう。ちなみに、わたしの自治体もあります。
Yahoo!の防災情報は役立つ
わたしはYahoo!天気・災害 - 天気予報 / 防災情報を重要視しています。
気象庁なみに情報が豊富だし、アプリもあるし。
ちなみに、Yahoo!防災情報のアプリは格安SIMのスマホでもJ-アラートを受信できますよ!国(内閣官房)も推奨してます。
これはわたしの感覚なんですが、色んなところが雨の降る量を予想するんですが、ヤフーの予想が実際の降水量に一番近いです。
なので、わたしはヤフーの降水量予想を結構信用しています。
でも、一番の情報は自分の肌感覚
災害情報として、
- NHK
- 気象庁
- 地元の市町村
- Yahoo!防災
を挙げました。
これらの機関の情報は、避難の判断に有効な情報を提供しています。
わたしが行政の防災担当のときもウォッチしてました。
しかし、どれもあなたの目の前のことまでは教えてくれません。
今、あなたに身の危険がおよびそうかどうかは、あなたにしかわからないんです!
結局、いろいろ情報を集めても、最後の判断はあなた自身がやらなければなりません。
その判断の手助けは、すでに色んなところが教えてくれてます。
それを受け取る努力を、今からでもいいので始めてください。
eggs-of-father.hatenablog.jp
以上、よろしくお願い申し上げます。
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