お父さんのたまご焼き

おとたま

民間から公務員への転職のコツ、ときどき個人的な趣味のブログ

あなたを地震から守る!家具の固定と枕元の靴をすぐに準備しよう

地震対策・家具・配置・スリッパ

地震って、なぜか夜に多くない?寝てたらどうしよう・・・

この記事はそんな不安を持つあなたに用意しました。

ご訪問お待ちしておりました。

元防災担当の現役公務員のおとたま(@ototama46)です。

災害はどんだけ知識があっても、経験してなければ、だいたいパニクって身体が動かない。

パニクって動けないというよりは「たぶん、大丈夫じゃね?」って思っちゃいます。

経験してないって、そういうことなんです。

どこかで、まさか自分が・・・と考えて、根拠もないのに自分は安全だと思ってしまう。

正常性バイアスってやつだね

正常性バイアス(せいじょうせいバイアス、英: Normalcy bias)とは、認知バイアスの一種。社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。
自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる。「正常化の偏見」、「恒常性バイアス」とも言う。(WikiPediaより)

なので、人は災害発生時には何もできない(しない)と思って対策をとるべきです。

そこで、動けない(動かない)ことを前提として、特に、夜に家で大地震にあったことを想定とした地震対策について、ご紹介します。

ポイントは今すぐにでもできることから始めるです。


家具の転倒から身を守る

家具・タンス・固定
家具の転倒から身を守る方法としてまず一番最初に思いつくのは、やっぱり突っ張り棒ですね。

地震対策の基本中の基本。

でも、意外とやってない人が多いんですよ。

わたしの自治体でもアンケートをとると約3~4割ぐらいしかやってない。

行政のアンケートに答える人って意識が高い人が多いにもかかわらずそんなもんです。だから、本当はもっと少ないかもしれません。

背の高い家具があれば寝室だけでもいいので、ぜひ取り付けて固定して下さい。

寝ていたら、起きているとき以上に動けないですよ。

そもそも、まず起き上がれない。

震度6以上の揺れがどれほどか、ぜひ近くの防災訓練に行って体験車があったら乗ってみて、震度6以上の揺れを体験してみてください。

ホント、ぜんぜん動けないから。

家具が自分のところに倒れてこないように配置する

突っ張り棒がきかない天井なら、もし家具が倒れてもベッドや布団に直接倒れてこないように家具の向きを変えて下さい。

この家具の向きを変えるっての意外と知られてないんです。行政的に広報の仕方がよくないのかもしれませんね~、反省。

阪神・淡路大震災は早朝に起き、家具に挟まった人がたくさんいました。

ケガをした人の約50%は家具の転倒によるものでした。

それ以来、家具の転倒防止が呼びかけられるようになりました。

でも、多くの人は突っ張り棒の取り付けだけ注目したために、そのうち・・・といって取り付けなかった人は、そのまま忘れてしまい、結局と対策しないままになって、また地震にあう。

結果、家具にはさまれてしまいケガ、最悪は亡くなってしまう。

過去に阪神・淡路大震災を経験していたはずなのに、大阪の地震でも転倒した家具に挟まれて亡くなった方がいます。

突っ張り棒を購入するというハードルが行動を躊躇させちゃうんですよね。

いつもホームセンターにたくさんある訳じゃないし、買いに行ったら売り切れだったりして、結局、対策せずじまい。

その点、家具の向きを変えるだけなら、今すぐできます。

何も買い足す必要はないし。

模様替えと思って、ぜひやってみて下さい。



枕元に靴(スリッパ)を準備してケガから自分を守る

地震・スリッパ・靴
寝室にはスリッパや靴を置いておきましょう。

できれば靴の方が良いですね。

スリッパは脱げちゃうかも知るないし、遠くまで避難となるとスリッパじゃね。

別に新たに買わなくてもいいので、はき古したものや流行遅れで、げた箱の奥に眠っているもので十分。

夜、大地震が起きると、ほぼ間違いなく停電で何も見えない。

そんな中、歩こうとするとガラスの破片やなんやかんやで足の裏をケガします。

阪神・淡路大震災の負傷者のうち約25%がガラスなどによるケガでした。

先ほどの家具の転倒と合わせると、家具による挟まれ防止と靴の準備で大半のケガは防げることになります。

大災害の時はたくさんの人がケガするので、病院に運ばれても治療してもらえず、そのまま悪化して最悪のケースもありえますよ。

だから、どんな靴(スリッパ)でもいいので一足あると、その場から動くことができます。

じゃあ、動けることがなぜ重要なのか?

だって、

今にも崩れそうな家だったら、その場にいたくないでしょ!



まずはできるところから始めよう


あなたも守る簡単地震対策

  • 家具の向きを変える
  • 枕元に靴(スリッパも可)
  • できれば突っ張り棒も

何かを新たに購入するというのは、日ごろの備えとしてはチョット、ハードルが上がりますよね。

いつ使うかわからないから「今度でいいかな?」と、つい思ってしまう。

この「今度でいいかな?」も”正常性バイアス”です。自分だけは大丈夫だと思って、先送りしてしまう。

そう思うのは心理学的に仕方がないことです。

ですから、改めて何か購入しなくてもいい対策から始めてみてはいかがでしょうか?

以上、よろしくお願い申し上げます。

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