災害備蓄品としての食料と水は人によって違う。どう揃えればいいの?
最近、災害が多いけど、うちの家は何も用意してないからどうしよう?何から揃えればいいのかなぁ?
この記事はそんな疑問・不安を持つあなたに用意しました。
ご訪問お待ちしておりました。元防災担当だった公務員のおとたま(@ototama46)です。
災害への備えとして食料や水を用意しておく方がいいと言われても、
どんなもの揃えればいいのか?
量はどれくらい必要?
なかなかわからないですよね?
まず揃えるべきは水と食料。でも、人によって最適なものは違うよ
本記事では最近の災害、特に被害に遭う確率の高い台風を想定して、わが家が見直した食料富水についてお伝えします。
本記事を読めば、あなたにあった災害への備えとしての食料と水はどう考えるのがいいのか、わが家が見直したポイントを参考にすれば見えてきます。
ぜひ、本記事を読んでみて、あなたにあった食料と水の備えについて考えてみて下さい。
- 食料の備蓄は普段使いと避難生活のイメージがポイント
- 備蓄の基本はローリングストック
- 備蓄品として、やっぱり食べ物と水は大切
- 備蓄食糧の子ども対策は、すぐに食べられる物と好きな物
- カップラーメンや缶詰は備蓄としての役目が終わったのではないか?
- 備蓄食糧は普段から食べているものを中心に考える
- ちなみに今後、検討すべきはトイレ問題
食料の備蓄は普段使いと避難生活のイメージがポイント
最近の自然災害、特に台風などの風水害の被害を見て、わが家では次のポイントを押さえて備蓄食料をそろえました。
POINT
- 水は必要量より多め(今回は2倍)
- 長期停電に備え、普段から食べているもので常温保存できるもの
- すぐに食べられるものと調理が必要なものをバランスよく
- 長期に備えた子ども対策
備蓄の基本はローリングストック
備蓄の基本は、食べたら・使ったらその分を補充するローリングストックです。
でもそれは、普段から食べたり、使ったりしながら備蓄していくことであって、消費期限が近づいたらまとめて食べて・使って、その分を新たに買い足して備蓄するのはローリングストックとはチョット違うと思います。
災害時は被災するだけでもストレスなのに、備蓄食料が普段、食べたことがないものだと食欲がわきませんよね。
だから、ローリングストックでは、普段から食べているものを備蓄食料にするほうが精神的にいいです。
備蓄品として、やっぱり食べ物と水は大切
災害の備蓄で一番大切なのは、やっぱり食べ物と水ですね。
台風の時、コンビニから食料がなくなったり、長期停電で井戸の水が汲みあがらなかったりしました。
また、マンションなどは建物自体は被害はないんですが、地下にあった電気設備が浸水して、受水槽に水が上がらず断水したりと問題になりました。
そこで、わが家は、その時の状況を踏まえて備蓄を見直すことにしました。
ちなみに、わが家は大人2人と子供2人の4人家族です。
備蓄する水は必要な量の2倍に変更
それまでは、2Lの水ペットボトルを48L分(24本(6本×4箱))でした。
計算としては、
- 大人2人×2L×7日=28L
- 子供2人×1.5L×7日=21L
合計49Lを必要量と計算し、48L分を箱買いして備蓄していました。
でも、最近の台風などの被害を見て、奥さんが「子供が5歳と2歳と小さく、わたし1人で子供を連れて給水所とかにもらいに行くことが難しい」ということで、わが家は今までの備蓄量の2倍の96L、2Lの水6本入り8箱を備蓄することにしました。
わたしは公務員なので、災害時は家族の安全を確保したのちに役所に行かなければなりません。だから、奥さん1人で水をもらいに行ったりしなければならないのです。
もっと多いに越したことはないですがスペースの問題もあるので、今回は今までの2倍の量としました。
普通のお米1袋分を備蓄と位置づけ
食料については今回、大幅に見直しました。
今までは、いわゆる災害用のご飯を備蓄していましたが、とにかく価格が高いのがネックです。
地震ももちろん心配ですが、起こる確率としては地震よりも台風による災害のほうが高い。
ということで今回、台風時をメインにイメージして地震でも対応できる食料をそろえることにしました。
台風の時、ガスはほとんど止まらないので鍋やフライパンでご飯が炊けるんですよね。
だから、いつも食べているフツーのお米があれば、わざわざ災害備蓄用のお米は基本、なくても何とかなるんです。
なので、お米については10㎏袋を1つ余分に買っておくことにしました。
2袋のうち1袋を日常で食べながら、それがなくなったら余分の1袋を開封し、また1袋を購入する。
地震の時はガスも止まりますが電気も止まるので、どうせ災害用の備蓄米に必要なお湯はカセットコンロで沸かすことになります。
であれば、フツーのお米をその火で炊いてしまえばいいと考え、フツーのお米を備蓄食料と位置づけてストックすることにしました。
備蓄食糧の子ども対策は、すぐに食べられる物と好きな物
白いご飯や缶詰ばかりじゃあきちゃいますよね。
大人だって飽きるのに子供はなおさらです。しかも、辛抱できないので駄々こねちゃいそうですよね。
そこで、わが家では子ども用の備蓄を今回、追加しようということになりました。
わが家の結論としては、すぐに食べられるもの、普段から食べているもの。
子ども対策の食料
- 賞味期限の長いパン
- 魚肉ソーセージ
- ホットケーキミックス
- 乾麺のパスタ(ソースも)
パン
災害が起きた直後は疲れて、米を炊いたり、お湯を沸かしたりなんてする気がしないと思います。
だから、そのまま食べられるもの、しかも子供も食べなれているものを備蓄することにしました。
パンはビニールを開封すればすぐに食べられます。
最近は次のようなロングライフパンもありますし、前の写真のような賞味期限が長い天然酵母のパンがスーパーに売ってあるところもあります。
菓子パンであれば子供も食べやすいですし、賞味期限が近づけば朝ごはんとしておやつ代わりとして食べれば、ローリングストックとしてもいいですよね。
魚肉ソーセージ
魚肉ソーセージの一番の利点は常温保存が可能という点です。
停電になると冷蔵庫が使えなくなり、冷蔵・冷凍が必要なものはどんどんダメになっていきますが魚肉ソーセージは大丈夫。
また、そのまま食べられるし子供も好きだし安いので、日ごろからちょこちょこ食べていれば賞味期限は気にならずに済み、まさにローリングストックにうってつけ。
あと、災害時は炭水化物系の食事になりやすくカルシウムが不足するので、カルシウム補給にも魚肉ソーセージはもってこいです。
実際に、避難所でもカルシウムを補うことを目的として配布されたこともあります。
ホットケーキミックス
ホットケーキは最低限、ホットケーキミックスと水があればなんとか作れます。
火が必要ですが、カセットコンロ程度の火力で十分。
第一に子供が喜びますよね。
災害時、子供のストレスは大人の比じゃないと思いますので、子供が喜ぶものを準備しておくとストレスを和らげてくれるでしょう。
常温保存もできますので備蓄にもってこい。普段から2~3袋ストックしておくこととをおすすめします。
普段のおやつとしてもホットケーキは子供が喜ぶし、ちょこちょこ食べるにはもってこいの食べ物でローリングストック向きです。
乾麺のパスタ(ソースも)
カップラーメンの代わりにわが家は今回からパスタを備蓄することにしました。
理由は、
- 保管スペースが少なくて済む
- 普段から食べてるからローリングストックしやすい
- ゴミが少ない
以前、備蓄していたカップラーメンの期限が切れたので食べてしまおうとしたら、味付けが濃くて子供たちはあまり食べませんでした。
そこで最近、子供がパスタを食べるようになってきたこともあり、カップラーメンからパスタに変えました。
ソースも常温保存可能だし、数種類そろえておけば味付けも変わって、なにかと単調になりがちな災害時の食事のアクセントになります。
子供はケチャップ味好きですしね。
パスタは一度沸騰したお湯に入れてかき混ぜておけば、あとは火を消してそのまま放置してても茹であがりますので、カップ麺とそれほど手間は変わりませんよ。
カップのごみも出ないしお湯の量も同じ人数分だとカップ麺より少なくて済みますので、同じ乾麺を備蓄するならパスタのほうがいいですね。
カップラーメンや缶詰は備蓄としての役目が終わったのではないか?
今回の備蓄の見直しで、わが家はカップ麺と缶詰はいらないと判断しました。
カップ麺は保存に場所をとられますし、賞味期限が切れる直前に消費するにしてもカップラーメンをたくさん食べるのは健康的にもよくないので。
缶詰も缶切りが必要だし、小さい子供がいると開けた後の缶の切り口が危ない。そもそも、缶詰だけでは家族分としては物足りない。
昔は、カップ麺や缶詰ぐらいしか保存がきく食料がなかったんだと思います。
でも、今の時代、いろんな防災備蓄品や備蓄に適した保存がきく食べ物が出てきています。
改めて考えると、カップ麺や缶詰はもはや備蓄品としての役目は終わったんじゃないかと思います。
備蓄食糧は普段から食べているものを中心に考える
わが家の今回の見直しの着眼点は、
POINT
- 被害に遭う確率が高い台風に重きを置いたこと
- 子どもの避難生活への対応
子どもは災害時とはいえガマンができません。食べたいものは食べたいし、食べたくないものは食べたくない。
それをガマンさせる大人もストレスです。
だったら、子どもが好んで食べるもので常温保存できるものを備蓄食料にしようという結論になりました。
だから、今回のわが家の備蓄がすべての家庭に当てはまるわけではありません。
大人しかいなければカップラーメンだけでもいいでしょうし、高齢者がいれば高齢者向けの食糧(おかゆとか)も必要でしょう。
まずは自分たちの家族構成で、災害時に一番ストレスがかかる人(災害弱者ともいわれる人)に合わせた備蓄を考えてみませんか?
そうすれば、何をまずは備蓄すべきか見えてきますよ。
ちなみに今後、検討すべきはトイレ問題
現在は下の子がおむつを使っているので、最悪は洋式便器にビニールをかぶせて、その中におむつを広げておけばオシッコは対応できます。
しかし、下の子のオムツが取れてしまうと当然、オムツの在庫はなくなってしまいます。
猫のトイレ用砂を1袋ぐらいは用意しておかないといけないかなと思います。
大のほうは段ボールトイレを作って2階のベランダで用をたす計画にしています。
どちらにしろ、停電や断水でいろんなところでトイレが利用できない事態が発生しているので、わが家もトイレ問題は検討を始めなければならないと感じています。
以上、よろしくお願い申し上げます。
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