公務員試験に落ちたら浪人する?民間に就職?どちらがいいのか?
公務員浪人ってどうなんだろう?
この記事はそんな疑問・不安を持つあなたに用意しました。
ご訪問お待ちしておりました。
40歳で競争率50倍の公務員に転職したおとたま(@ototama46)です。
公務員は民間の新卒採用と違い大体29歳まで、一部の都道府県では35歳まで新規採用試験を受験することができます。
だから不合格でも民間企業等に就職せずに再度、公務員試験合格を目指す人がいます。そのような人は公務員浪人と呼ばれています。
先日、ネットニュースにこんな話題も出ていました。
blogos.com
このニュース、本気ですかね?次落ちたら、もう公務員試験を新規採用では受験できません。
そのまま無職だったら社会人経験も受験できません。
仮に本当の話なら、こんな年齢になるまで公務員になることだけにこだわるなんて人生終わりです。
公務員浪人する人は一定数います。わたしが学生の頃にもいました。
公務員になれる保証もないのに学校を卒業して、就職せずに浪人するなんて人生のリスクマネジメントができていないと思われても仕方がありません。
そんな最初からマイナスイメージになる公務員浪人って、いい選択なの?
この記事では公務員浪人になるからには心しておかなければならないこと、浪人せずとも公務員になれる方法をお伝えします。
そもそも合格することが第一ですが不合格になる人は必ずいるので、この記事を読んで不合格のあとをイメージしておいた方がいいですよ。
- 公務員浪人すると、なぜ公務員にこだわるのかを問われる
- 現実として公務員でなければできない仕事はない
- 今の時代、公務員しか見ていない学生は印象がよくない?
- 民間経験・社会人経験を経て公務員になる方法もある
- 公務員試験と並行して民間企業の就職活動もやることがプラスに働く
- 公務員浪人は気軽にするもんじゃない
公務員浪人すると、なぜ公務員にこだわるのかを問われる
新規採用職員でも社会人経験採用でも面接時には「なぜ公務員を目指すのですか?」を問われます。当然、公務員浪人も問われます。
今の時代、民間企業の景気がいいから売り手市場と言われており、民間企業に就職することも可能だったはず。
民間企業に就職するなら新卒が一番チャンスのはずなのに、あえて民間企業に就職せずに翌年、合格するかどうかわからない公務員試験のために無職になる。
どうしてそこまで公務員にこだわるのか?公務員浪人までして実現したいことって何ですか?
受験する方からの視点からみると、公務員以外は考えていないということで公務員になりたい熱意が伝わると考えるでしょう。
しかし、採用する側からの視点だと就職という人生の選択において公務員になることしか考えていないなんてリスクマネジメントとしてどうかな?と見えます。
公務員浪人を考えているあなた、答えられますか?
現実として公務員でなければできない仕事はない
こだわることと同じぐらい面接で聞かれることが「なぜ、あなたはそれを公務員として実現したいのですか?」ってこと。
よく「市民のために」「地元に貢献したくて」とか聞きますが、それは公務員でなければ実現できないことですか?
この問題も面接では新規採用、社会人経験者採用関係なく問われることです。
実は公務員の仕事のほとんどは民間企業でもできることです。
民間企業を経験した公務員として仕事をしていると、この仕事は民間に委託してやってもらった方がノウハウもあるし効率的と感じる仕事がたくさんあります。
窓口業務も民間企業の方が接遇に優れているし、シティーセールスにしても民間の企画力、営業力の方が間違いなく上です。
では公務員でなければできない仕事はなにか?
それはコンセプト、あるべき姿を示すことです。そのコンセプト・あるべき姿を作り上げるための具体的な方法は民間企業に任せることができます。
そう考えると、あなたが公務員浪人までして実現したいことって何ですか?コンセプト・あるべき姿を語れますか?
今の時代、公務員しか見ていない学生は印象がよくない?
わたしは社会人経験者として採用されました。
最近、どこの自治体も民間企業や社会人として一定期間、経験を持った人を職員として採用しています。
なぜか?
それは公務員としてだけの視点では、今の時代に行政が抱える問題を解決するのは難しい。だから民間企業などを経験した外部の視点を持った人材を採用するんです。
公務員がダメだったとしても、将来のために一度、民間企業を経験することは決してマイナス要因ではありません。
むしろ、行政としてはそんな職員を求めています。
また、公務員は世間から「安定している」「仕事が楽」とみられている職業です。
そんな時代に民間企業に就職せず、公務員になるために浪人する学生がどのように映るか?
今一度、公務員浪人するデメリットを考えてみてもいいんじゃないでしょうか?
民間経験・社会人経験を経て公務員になる方法もある
民間と違って、公務員は学卒の新規採用だけが優位な採用試験ではありません。
29歳ぐらいまでなら会社勤めの人でも新規採用枠で受験できます。
新規採用枠で受験できない年齢でも、最近は民間企業経験者採用とか社会人経験者採用といった名称で一定期間、企業勤めの経験がある人を採用している自治体もあります。
今の時代、何歳からでも公務員になることはできます。
そんな時代に、この先、合格する保証もないのにあえて無職になって浪人する必要がありますか?
自立して社会人として生きていくべき年齢で公務員だけを目指して浪人するなんて、大学のために浪人するのとはわけが違います。
しかも新卒時に公務員になれなくて一旦、民間企業勤めしながら再度、公務員試験を目指す人たちと比べても、無職の浪人時代は何も得るものがありません。
他の受験生との差が開くだけです。
公務員試験と並行して民間企業の就職活動もやることがプラスに働く
そこで、公務員試験と並行して民間企業の就職活動をすることをお勧めします。
理由は次のとおりです。
- 自分の価値観を確認できる
- 自分の市場価値がわかる
- 公務員試験の面接の練習になる
- 公務員試験に不合格となっても就職先がある
あくまでも第1目標は公務員試験合格ですから、世間一般の民間企業の就活をやると試験勉強の時間を奪われます。
では、いかに民間企業の就活をいかに短期間で効率的に行うか?
それには就活・転職サイトを利用して、大企業ではなく中小企業をターゲットに就活をしましょう。
大企業は採用試験が長期間に及びますが、中小企業だと採用にあまり費用はかけられないので、ペーパー試験と面接がまとめて行われたりします。
いきなり社長面接とかありますので。
自分の価値観を確認できる(1人よがりじゃないか)
公務員試験に限らず就職活動は孤独な闘いです。
就職に対する自分の価値観、考え方が社会に受けいられるかどうかは面接を受けてみないと分からない。
そのためにも本命の公務員以外に面接を受けてみて自分の受け答えが社会にどのように捉えられるのか肌で感じておいた方がいいです。
自分の市場価値がわかる(他から内定がもらえるか)
ズバリ、民間企業から内定がもらえれば、あなたには市場価値があることになります。あなたという人材を必要としている会社があるわけですから。
あと、どこであれ合格(内定)をもらえれば、本来の公務員試験のモチベーション(やる気)も上がりますよね。
面接の練習になる(場馴れできる)
こちらの記事でも書いたように面接はやはり緊張しますよね。面接を受ける機会もそうそうあるもんじゃないし。
だったら、自分からいくつも面接試験を受けて慣れるしかありません。企業説明会でもいいです。
異分野の人と話す機会は自分から求めて動かないと手に入りませんので、ぜひ自分から機会を手に入れましょう。
就職先がある(無職にならない)
公務員試験だけだと不合格となったときに浪人しか選択肢がなくなります。プレッシャーもかかります。
前に書きましたが、今は民間企業に勤めても公務員になる方法がたくさんあります。
今の時代、公務員しか見えていない職員よりも民間企業の感覚を持った職員が期待されているのが現状です。
民間企業を経験することは、その後の公務員試験の面接や入庁後においてもプラスになることはあってもマイナスになることはありません。
ただし、採用試験を申し込むにあたっても、もし公務員に落ちたら就職する可能性があるわけなので、少しでも興味のある企業を選んでくださいね。
公務員浪人は気軽にするもんじゃない
今や公務員は何歳からでもなれる時代です。
行政は外部の感覚を持ち合わせた職員を求めています。
学校卒業後にわざわざ無職になって浪人してまで公務員を目指す人を「そこまでして公務員になりたいなんて熱意があるやつだ」とあなたが思うような都合よく解釈してくれません。
今の時代、無職になるリスクを冒してまで浪人で公務員になろうと思う人は、組織の立場で見ると計画性がないと判断されてもおかしくありません。
一旦、民間企業勤めをしてから公務員になっても遅くはありませんし、実際にそうしている人もたくさんいます。
むしろ民間勤めの経験が公務員採用にプラスに働くことの方が多いでしょう。
そもそも1回で公務員試験に合格することが大目標ですが、そうでない結果の時に浪人になる以外の選択肢も考えておくべきです。
もちろん、浪人しないためにしっかり勉強しましょうね。
www.ototama46.com
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以上、よろしくお願い申し上げます。
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