最近やたらと耳にする「第三者委員会」信用しすぎじゃない?
最近、やたらと第三者委員会って聞かない?
この記事はそんな疑問を持つあなたに用意しました。
ご訪問お待ちしておりました。
おとたま(@ototama46)です。
今回はオピニオン記事です。
どこもかしこも第三者委員会に投げればいいってもんじゃないでしょ!
第三者委員会に託すってことは自分で、
「うちの組織は自浄能力がないし、世間から信用されていません!」
って公言してるようなもんです。
第三者委員会とは?
何らかの問題が起きたときに、当事者以外の外部の有識者によって危機管理体制の再構築を迅速、確実に行うなどの目的で問題を検証をする委員会。WikiPediaより
つまり、不祥事を起こした組織の問題を洗い出すまでが第三者委員会の役割であって、組織の再構築及び実行は自分たちの役割。
だから、第三者委員会が設置されたからといって組織が改善されるかどうかは別の話です。
なぜ、不祥事を起こした当事者たちは第三者委員会を設置するのか?
理由はただ1つ。それは、
「外部の目により問題の検証をしていますよ!」
という姿勢を世間に見せるため。
だって、第三者委員会で指摘される問題なんて、本人たちはとっくに気づいている。
というより、気づいているからこそ問題から目をそらした結果、問題が表面化した。
かんぽ生命の不適切契約も児童相談所の児童虐待への不適切な対応も、すべて本人たちは「こんなこと、まずいよなぁ~」ってわかっていながらやっていながら、適当な理由で自分を正当化していただけ。
第三者委員会は無意味なのか?
問題解決という点では無意味です。
その委員会のメンバーを選んでいるのは問題を起こした当事者です。
ということはチョット考えればわかりますが、第三者委員会が出す答えは結論ありき。
だって、委員会メンバーと当事者は仲良しですから。
第三者委員会の設置は問題の当事者のアリバイづくりにすぎません。
問題は解決しないのか?
第三者委員会は問題を検討するだけで、第三者委員会から出された問題点を解決するように、解決策は自分たちで考えるものです。しかも、問題点は最初からわかっているわけですから解決策もわかっているはずです。
でも、問題は起きた。なぜか?
それは、問題の根本原因が組織の体質・風土だから。
だいたい、第三者委員会を設置するぐらいの問題を起こす組織は大きな組織です。
かんぽ生命しかり児童相談所や教育委員会などの行政機関しかり。
組織の上層部や管理職層が、長年その体質・風土の中で育ってきているので、目の前にある問題の対処が間違いだと気づかない、もさくは間違っていると気づいてたとしても、それが当たり前(あきらめ)という風に無意識に思い込んでしまう癖がついてしまってます。
無意識だから、外部がどうのこうの言ったところで長年染みついた体質や風土は簡単には変わりません。
問題を解決するには?
問題の解決には自浄作用が必要です。つまり、組織の体質・風土をガラッと変える必要があります。
そのためには、トップの意識を一気に180度変える必要があります。徐々になんて悠長なことは言ってられません。
それこそ、かんぽ生命ならまったく畑違いのIT関連企業の経営経験者とか、行政機関なら現在の体制に異議を唱えている教育関係者とか、異分子を取り入れるぐらいの大手術が必要です。
残念ながら、今話題のかんぽ生命も児童相談所や教育委員会も、もとをただせば公務員です。
公務員としての年月が長い人ほど事なかれ主義が身に染み着いてしまってます。
同じ公務員として恥ずかしい。
だからこそ、大手術をやらないと問題は解決しないと、行政の現場にいるわたしは感じます。
以上、よろしくお願い申し上げます。
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