例文あり!公務員試験の経験者論文。あなたこその経験をアピール
経験者論文って何をどう書けばいいの?
そんな悩みを持つあなたに本記事を用意しました。
ご訪問ありがとうございます。
40代で民間企業のサラリーマンから公務員になったおとたまです。
40代社会人は、10年以上民間企業などで経験を積んだからこそアピールできるものを前面に押し出して、30代と差別化を図るべきです。
ズバリ、40代が語るべきはマネジメントの経験!決して協調性なんかじゃない
しかも、あなただから語れるマネジメントの経験がポイント。
じゃあ、どうマネジメント経験をアピールしたらいいのか?
わたしが論文対策で気をつけた点は次の3点です。
POINT
- 経験の棚おろし(マネジメント経験に着目)
- 下書き(約8割を目指して)
- マイナス情報は書かない
この3点のポイントを押さえて、あなただからこそ語れるマネジメントの経験をアピールすれば一味違う経験者論文になるはずです。
まずはあなたのマネジメント経験の棚おろし!
いきなり経験者論文を思いつきで書いても、うまく書けません。
まずは、これまでの自分の仕事を棚おろししましょう。思いつく限りの仕事を大小かまわず紙に書き出してみましょう。
そして、棚おろしでは次のことを意識してみてください。
棚おろしのポイント
- 業務の中でのあなたのポジションを明確に
- その業務は会社にとってどれくらい重要か
- その仕事の問題点、そしてどうやって解決したか
- その仕事の成果(特に第三者からの評価)
これらのポイントを意識して書き出すことで論文の骨格が決まります。
書き出した内容をつなげてみてください。
Aという業務で、わたしはBの立場でした。その仕事は会社にとって継続案件でほぼ指名で仕事を任されていた。ただ、今回、Cが障害でしたがDを取り入れることで円滑に進むようになり、その結果、Eという成果になり、顧客から満足され継続して業務を任せてもらえ、会社からも好評価を得ることができた。
ねっ?骨格ができたでしょ?
その骨格に、詳細な仕事内容や何人ぐらいで取り組んだとか肉づけをして、適正な文章量に整えればいいのです。
ひとまず、思いつく限り肉づけして、量が少なければもっと詳細に書いて、多ければ不要な言葉を削っていきましょう。
40代こそマネジメントの視点
40代に求められるものは、民間企業でも公務員でもマネジメント経験です。
ここで勘違いしてはいけないのが、
おれ、管理職の経験ないし・・・
ってこと。
求められているマネジメント経験は、プロジェクトマネージャーや管理職としてのマネジメント経験だけではありません。
もちろんリーダーである必要も、まったく必要ありません。
次のようなマネジメント経験でもネタとしては十分です。
チームの業務管理
管理職まではいかなくてもチームリーダー程度の経験がある人は40代では多いと思います。
であれば定番ですが、チームマネジメントの経験を論文の中心に据えましょう。
主な内容は次のようになるのではないでしょうか。
チームマネジメントとは?
- チーム内の業務管理
- 顧客との調整
- 協力業者を活用していればその管理
そのなかで、チームや顧客、協力業者のマネジメントにおいて一番書きやすいのが情報共有です。
情報共有を論点にするときのポイント
- なぜ情報共有が必要だったのか
- どのように情報共有したのか
- その結果、どうだったのか
これらの点を整理して文章にしましょう。
わたしの経験者論文(参考)
期間・作業員数(500人以上)とも大規模であり、研究所の解体工事と並行して実施されていたため、社外の関係者も多数いた。現地作業は多くの社内外の関係者との協働のため、関係者の良好なコミュニケーションは、現地作業を円滑に進めるためには非常に重要であった。そこで、私はコミュニケーションに「見える化(可視化による情報共有)」を取り入れ、元請けの監督や協力業者の作業員への安全・品質教育および指導を行った。その結果、不必要な作業や人員を低減でき、コストを抑制しつつ安全・品質も確保して案件を完了できた。後日、元請け企業から表彰も受け、自分の成長を大きく感じることができた。
スゴく格好よく書いてますが、やったことは単純です。
現場の見取り図に、作業が終わったところと次の作業場所にしるしをつけて共有しただけ。
現場監督レベルなら誰でもやってることですね。
外注・バイトの管理
先ほどの協力会社の管理にもつながりますが、他社に仕事を外注していることもあると思います。
その外注の管理もマネジメント経験としては有効。
外食産業であれば、店長だった人も経験してることですよね。
経験しやすいマネジメント
- 外注先との交渉・調整
- 外注先の進捗管理
- バイトのシフト管理
特に、お金にまつわる交渉事の経験は絶好のアピールポイントです。
お金の交渉経験はストロングポイント
別の役所の民間経験者採用で合格したわたしの友人は、論文試験で書いた金銭交渉の件を市長から直接、面接で質問されたそうです。
公務員の仕事は基本、入札や見積合わせなので金額交渉の余地がありません。
だから、金銭交渉の経験があるってことは、公務員になろうとする民間経験者にとってストロングポイントなんです。
ただし、一方的に値切り交渉したと書いてもいい印象はありませんので気を付けてください。
生々しい金額交渉は書かないにしてもどのようにしてあなたと協力業者が折り合いをつけてwin-winとなったかを書きましょう。
あと、守秘義務にかかわるような内容も気をつけましょうね。
論文は下書きなしで合格はむずかしい
もともと作文など文章を書くのが得意な人はぶっつけ本番でもいいと思いますが、基本的には下書きをすることをおすすめします。
いざ書いてみると分かりますが、いろいろアピールしようとしてオーバー、あるいは文字数を気にしすぎて内容を端折りすぎて少ない、のどちらか。
経験者論文は制限文字数の約8割、つまり2,000文字以内なら1,600文字は書けるようになりましょう。
内容が充実することが大前提ですが、適正な文章量にするためにも下書きは必ずしましょう。
ちなみにわたしが受験したころはまだ社会人採用の参考書なんてなかったんですが、今はあるんですね。どんどん活用しましょう。
マイナスな情報は書かない
下書きで内容を整えていくときに注意することがあります。
それは、マイナス情報は書かないということ。
日本人の謙虚な性格のためか、上手くいったことばかり書くと、ついうまくいかなかったとこも書きたくなります。
日本人は自己アピールが苦手なんですよね。
限られた文字数の中であなたの経験をアピールするのに、マイナス情報を書くほど文字数に余裕はありません。
もちろん、そのマイナスを糧にプラスに転じた話題なら書いてください。
よく「Aはうまくいったものの、Bはうまくいかなかった」と事実すべてを書こうとしますが、「Aはうまくいった」だけで十分です。
なぜなら、論文採点者はあなたの強みや成功体験からの気づきを論文から知りたいのです。
下書きを読み返して不必要なマイナス情報は削り、それによって生まれた文字数でさらにプラス情報を加えましょう。
論文対策は面接対策でもある
論文は次の3つのポイントを意識して取り組みましょう。
論文対策のポイント
- 経験の棚おろし(マネジメント経験に着目)
- 絶対に下書きが必要(約8割を目指して)
- マイナス情報は不要
公務員の民間経験者採用の試験には必ず論文と面接があります。
面接の材料は、提出した履歴書などの書類と論文です。
あなたが提出した履歴書や論文は、あなたの強みや経験をアピールできる内容にしましょう。
そうすれば、面接をあなたの得意分野に持ち込めます。
面接をホームにするかアウェイにするか?は、あなた次第です!
以上、よろしくお願い申し上げます。
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