民間企業から転職して実感。公務員の休みは本当に恵まれているのか?
今の仕事、有休がなかなか取れないんだよなぁ
この記事は、今の仕事にそんな不満をお持ちのあなたに、恵まれているといわれる公務員の休暇制度についてお答えする内容です。
どうも、民間から公務員へ転職した「おとたま(@ototama46)」です。
公務員は休みやすいとか、制度が充実してるとか言われますよね。
イメージが先行している部分もあるし、実際のところどうなのかは公務員にしかわからないですよね。
で、実際のところどうなのかというと、
部署によるけど、公務員は結構、取りやすいよ
本記事は、一般的に民間企業より充実していると言われる公務員の休暇制度について、その理由も含め書きましたのでお読みいただければ幸いです。
この記事を読むと「公務員の休みやすいんだなぁ、公務員へ転職してみようかな?」と、あなたの背中を押してくれること間違になし!
- 公務員の休暇は法令で決まっている
- 1年目から有給休暇が20日
- 夏季休暇はあるが、夏休み(お盆休み)はない
- 特別休暇は働く人にとって休暇のあるべき姿
- 時間休という休みがとれる
- 休暇は比較的とりやすい
- 民間企業から公務員に転職してみる?
公務員の休暇は法令で決まっている
民間企業だと「飛び石連休の間の平日を今年は休みにします」とかできますが、公務員の世界ではそれはできません。
なぜなら、公務員の休暇(休日)は法令や各自治体などの条例で定められています。
ほぼ、どこの自治体も官庁も休みは、
土・日
国民の祝日
年末年始(12/29~1/3)
です。
基本、カレンダー通りの休みとなります。
2019年の天皇陛下交代のために4/30~5/2の平日を休みにすることを特別法で定めました。
この特別法がなければ、公務員は原則、出勤することになります。
おそらく、民間企業だと自由に休日(というより休業日の方が正しい)が設定できますので、あんな特別法がなくても休みにする企業はあったでしょう。
それぐらい、公務員という身分は法令にとらわれた身分なのです。
1年目から有給休暇が20日
わたしの自治体では、1年目から20日(満日)もらえます。
国家公務員は15日みたいです。
民間だと勤続年数で段階的に増えていくところもあるでしょう。
たしか、最初の会社がそんなんだったかな?
そういうのと比べると、公務員の有給休暇は恵まれてますね。
4月採用だとすると、暦年で計算(20×9/12)するか年度で計算する(20×12/12)で異なりますので、自治体によっては15日のところもあるようです。
国家公務員は暦年計算なので15日と、私のところのような自治体は年度計算なので、1年目から20日もらえるということになります。
また、翌年への繰り越しは民間同様20日までなので、ある年に25日残すと20日分しか繰り越せないので5日分を捨てることになります。
だから、計画的に取らないとせっかくの休み(上記だと5日分)を無駄にするので、わたしは計画的きっちり20日分を使い切ってます。
ちなみに、民間時代に20日使い切ったのは15年間でたった1回です。
その時は上司に反発して、半ばヤケクソに休みを取りまくりました。
今年は訳あって、すでに残りが17日分しかないので、来年はこのままだと37日の有給休暇が持ち分となります。
ちなみに公務員の世界では、有給休暇ではなく年次休暇とよびます。
夏季休暇はあるが、夏休み(お盆休み)はない
公務員は基本、カレンダー通りに休みが設定されているので、民間などと違い、期間が連続する夏休み(いわゆるお盆休み)がありません。
その代わりに夏季休暇という、有給休暇とは別に期間限定の休暇が与えられます。
この夏季休暇、わたしのところでは6日分の休みが与えられます。
ただし、この夏季休暇は使用できる期間が決まっていて、私のところでは6~9月の間に取らなければなりません。
今の職場は6月と9月は繁忙な部署なので、実質7月と8月に6日分を取らなければ失効してしまいます。
部署によって、分散して取るしかない部署、まとめてとれる部署など様々です。
わたしは今まで比較的まとめてとれる部署にいましたので、7月後半ぐらいに土日と絡めて9連休とかで夏季休暇を使用してました。
ただ、個人個人で好き勝手に取って誰もいない日とかができると困るので、所属のみんなとうまく調整しながら取ります。
民間みたいにお盆に一斉に休みとかだと、帰省のための飛行機代とか宿泊代とかが高い時期に休まなくちゃならなくなります。
しかし、夏季休暇であれば料金が高い時期をはずして長期に休めるので、お得に旅行できます。
民間もそうすればいいのになぁと思うこともあります。
民間企業だとお客さんとの兼ね合いとかで難しいのかもしれませんが、やってみると案外できそうな気もします。
民間企業の社長さん、公務員の夏季休暇制度を取り入れてみませんか?
特別休暇は働く人にとって休暇のあるべき姿
さっきの夏季休暇も特別休暇の一つです。
わたしのところでは、そのほかの特別休暇に、
- 育児参加休暇
- 出産関連休暇
- 子どもの看護のための休暇
- 生理休暇(もちろん、女性限定です)
- ボランティア活動のための休暇
- 骨髄移植のためのドナーとしての休み など
いろいろあります。
むしろ、いろいろありすぎて有給休暇が使いきれないくらい。
https://twitter.com/ototama47/status/1102688468004626433?s=19
公務員情報専用のツイッターアカウントの「おとたまver.2(@ototama47)」でツイートしたことがありますが、国が新たに推進する休暇制度ができれば、そのほかの行政団体(自治体とか)も右にならえで制度を作ります。
だいたいこんな感じの特別休暇が公務員にはあります。
http://www.jinji.go.jp/kinmujikankyuuka/170101kyuuka_gaiyou.pdf
だって、国が民間企業に「たくさん休暇、与えてね」って言ってるのに、そのお膝元の自治体にその休暇制度がないと「自治体もやってないじゃん!」ってつっこまれるでしょ?
だから、自治体なども急いで制度を整えます。
まぁ、制度があるからといって休んでるかどうかは別の話ですが・・・。
時間休という休みがとれる
午前または午後の半日休は民間企業にもあると思います。
でも、時間休があるところは少ないんじゃないでしょうか。
この時間休という有給休暇はすごく便利です。
例えば、幼稚園や保育園から「子どもが熱を出したので迎えにきてほしい」と午後3時に連絡があったとします。
半日休しかないと、3時まで働いたのに半日休をとって帰らなければなりません。
1~3時までの分の休暇は捨てることになります。
しかし、時間給があれば、そこから終業時間までの時間休ですみます(この場合だと、2または3時間休)。
しかも、この時間休は11~12時までといったように就業時間のあいだの時間でもとることができます。
これ、すごく便利で、例えば日中に病院とか行けちゃうわけです。
朝早くとか仕事終わりの夜とかに行かなくてすむので、すいてる時間に行けます。
労働基準法でも平成22年度の改正で取り入れられており、また最近、民間でも取り入れられてきたと聞いたので、そのうち普通にみんな時間休がとれるようになるかもしれませんね。
休暇は比較的とりやすい
いろいろ休暇制度があることは理解いただけたと思います。
じゃあ、実際に休暇をどれぐらいとってるのか?が気になりますよね。
実際の取得率はどうかというと、統計的には国家公務員で13.8日、地方公共団体(ほぼ市町村)で11.0日です。
でも、これはあくまでも統計的な数字。
10人のうち5人が20日、残り5人が0日でも統計的には10日とってることになるので数字だけで判断するのは注意が必要です。
では、実際はどうかというと、ぶっちゃけ配属先の部署によってマチマチなのが実状。
私の場合、今まで8年間で4部署経験してますが、コロナ対応部署以外は比較的とりやすい部署でした。
休みを拒否されたことは一度もないですね。
今の部署でも、朝出勤してから課長に「今日、午後休いいですか?」とかでもとれちゃいます。
最初配属の部署(3年間在籍)は夏場だけ、ものすごく忙しかったので、夏季休暇を9月にまとめてとらなければなりませんでした。
その時の9月は、夏季休暇と土日で毎週3~4連休でしたので、仕事さえ都合がつけばある程度、自由にとれました。
夏季休暇とは別に有給休暇もありましたが、有給休暇は年間でキッチリ20日分とりました。
同期の話では、夏季休暇の消化もままならない部署もあるようです。
こればかりは運任せの要素があります。
でも、子どもの幼稚園や学校のイベントなどで休むのは組織がバックアップして休めるようにする雰囲気はあります。
こないだも、私の休みの都合にあわせて会議の時間を変更してくれました。
世の中がワークライフバランス重視の雰囲気なので、役所が率先してワークライフバランスに取り組んでいる姿勢を見せる必要があるのも、休暇が比較的とりやすい一因です。
民間企業から公務員に転職してみる?
このように公務員の休暇は恵まれているように見えますが、それは本来どこの会社にもあるべき休暇です。
行政は、まさに働く人にとって理想的なワークライフバランスの職場を体現してるのです。
でも、民間企業ではそう簡単にできないことは、わたしも民間企業に15年間いたからわかります。
だから、公務員は恵まれているように世間には映ってしまうのでしょうね。
ただ、とれるかどうかは部署しだいです。
以上、よろしくお願い申し上げます。
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